
内観を知る以前に、何となくいつもあるもやもや感を何とかしたいと思い断食に挑戦しようと前々から考えていました。でも、ちゃんとした断食道場はけっこう費用がかかるのでインターネットで探してリーズナブルな施設を発見、挑戦してみました。
断食なんて、たかが飯を食わないだけじゃないかと思いいていたら大間違えで、一歩間違えれば取り返しのつかないことになります。
確かに一日ぐらいの少々食べない程度であれば大したことはありませんが、2日以上の断食は絶対に個人ではやるべきではありませんが実は私は三日ほど断食しただけで死にそうな思いをしました。
食べ始めると止まらない恐るべき食欲には圧倒されます。
正に餓鬼そのものといった感じで、食に対するブレーキが効かなくなり食べた後に襲ってくる重圧感に気が付いた時には後悔先に立たずです。私は自己流でやって酷い目にあいましたので、しっかりとした指導者のいる施設に身を委ねましたが・・・
あの恐怖の体験を教訓に、やはりしっかりとした実績のある指導を受けないと最悪の結果を招くことになりますので、私は愛知県の山奥ににあるキリスト教の方々がやっている施設にお願いして断食に参加させて頂きました。
ここの施設では、完全に食を断つのではなく酵素飲料を摂取して体内の排毒を中心に、宿便を取るのが当初の目的なので、夕方には玄米がゆと一寸したおかずが出されました。
部屋は2人部屋で、私は熱心なクリスチャンの信者さんと相部屋になりましたが、私自信ははどちらかというと無宗教なので、延々と聖書を朗読されている姿には、正直違和感がありました。
その後、夜になるとミサ(なのかわかりませんが)があり、全員参加が条件なのでしぶしぶチャペル?に出かけました。
すると様々な楽器が置いてあり、まさかここで音楽会が始まるとは思ってもみなかったので、あのキリスト様をたたえる爆音音楽会にはへとへとに疲れてしまいました。
基本的には、先日と同じような食事が出されたのですが、量が少なくいよいよ本格的かなっていう感じです。
昼は特に何もすることがないので、外に出て周りをうろうろしていましたが、同室のおじさんは相変わらずどもりながら聖書を読んでいました。
そうこうするうちに夜になり、またまの爆音音楽会に行かなければならないと思うとけっこうきついので寝たふりしてやり過ごそうと思ったのですが、しっかりとお誘いを受けてチャペル?でフラフラになって一日が終わりました。
さて、今日は朝食だけで、あとは何も食べないことになります。
やはり腹が減りますが、思ったほど苦痛がありません。
今日も同室おじさんは、朝から聖書を朗読していますので、私は建物の周りをうろうろ。
夜まで、特に何もない予定でしたが、施設の方の講話があるというので集会所へ集まりお話を聞きました。
さて、とうとう夜になり例の音楽会に出かけましたが、爆音に耐えられる限界が来てしまい、断食を中止して明朝に帰る予定に変えましたと申し出ると、これからの安全な食事のとり方などを丁寧に説明して下さり自室へと帰りました。
翌朝には若い牧師さんが、私とお話をしたいと、おっしゃるので、お部屋を尋ねると、私がクリスチャンでもないのにこの施設に来てくれた勇気を讃えてくれました。
そして、別れ際には私の両手を取って、
「どうかこの方に、イエス様のご加護を」
「どうかこの方に、イエス様のご加護を」
「どうかこの方に、イエス様のご加護を」
と心底お祈りを捧げて下さいました。
そうして、私のちょっとへんてこな断食体験は幕を閉じましたが、世の中には色々な人の集まりがあるもんだと帰りの車の中で複雑な心境で帰路に着きました。


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